ちりもつもれば幸せの山

普段のちょっとした試み、気づくと大きな力に

年輪を重ね

長い間の憧れ、岩手県にある小岩井農場に行ってきました。

 

小さい頃、お歳暮などの贈り物で小岩井農場の詰め合わせが来るととても嬉しく、食べてしまうのがもったいないと思いながら家族で楽しんでいました。私は特にレーズンバターと瓶に入ったバターが大好きです。

 

それ以来ずっと憧れの地、お店で買うこともできますが、本場に行ってみたいと思っていました。乳製品ばかり親しんでいましたが、敷地の多くは広大な森林で、新しい発見です。

 

樹林を見て思ったんです。

歳をとることを年輪を重ねるっていいますよね、木そのものは本当に長い間年輪を重ね、真っ直ぐ生きているんだなって。

f:id:chiritsumoH:20210731133305j:plain
f:id:chiritsumoH:20210731132713j:plain

この大きなトラクターに乗せてもらい

森や農場をゆっくり走り

新鮮な空気を贅沢に味わいながら

解説をしていただきました

 

小岩井農場牧場園 https://www.koiwai.co.jp/makiba/

 

ガイドさんが歴史と由来を話してくれました。

元々この土地は気候が厳しく、今の様子からは想像できませんが、何もない不毛の土地だったそうです。

 

明治21年、明治政府の鉄道局長官だった井上勝さんが、岩手の広大な土地で何かできないものかと考えたそうです。

 

この方はイギリスに渡り鉄道工学を学んで、帰国後に日本の鉄道のために力を尽くし、東海道本線や東北本線を完成させました。

 

以下敬称略

 

井上勝はこの構想を三菱で仕事をしていた小野義眞に相談して、小野の紹介で当時社長の岩崎彌之助と出会い、岩崎に出資を依頼しました。岩崎はこの広大な構想に大賛成して、出資を快諾したとのこと。

 

長い間乳製品にお世話になりながら初めて聞いた話でしたが、

野、崎、上 三人の構想、力、実行力によって完成した農場

なので名前が小岩井農場となったそうです。 

 

農場の大部分は森林で、何年もかけて丁寧に丁寧に木を育てていました。普段意識することなく木製品を使ったり、木造の建物にすんだりしていますが、林業は植えた木々の出荷を見ることはできないので、とても大変な仕事だと認識する機会となりました。

 

牧場園から道を挟んで、創業当時から使われている牛舎や、サイロなど重要文化財に指定されている建物を見ることができます。撮影できないところが多かったので、サイトをご覧いただければと思います。

国指定重要文化財 小岩井農場施設|重要文化財の概要

 

お子様連れで楽しめる参加型アクティビティーや、直営レストランなどがあり、家族みんなで楽しめると思います。

 

【日本最大級の旅行サイト】楽天トラベル

 

ガイドさんの一推しは、冬、雪の上を乳製品をお砂糖を入れた缶をコロコロと引きずって散歩し、休憩の時に缶を開けると超美味しい出来立てアイスクリームが食べられるという体験だそうです。

夜の星も綺麗ですよ、ともおっしゃってました。

 

「あ〜、自分自身の年輪を重ねてまたここに来れたらええなぁっ」って思いながら、農場を後にしました。