ちりもつもれば幸せの山

普段のちょっとした試み、気づくと大きな力に

「黒部の太陽」を観て大町トンネルと黒部ダムへ

電気なしでは暮らせない毎日

皆さんも同じですよね。

冷房、携帯やPCの充電、家電、電灯、エレベーター、今は自動車も、書き出したらキリがありません。

 

映画やテレビドラマで「黒部の太陽」を見てから電気に対し有難い気持ちになり、ずっと黒部ダムを見学したいと思っていました。

 

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左 : 放水量毎秒10トン、その勢いは圧巻

アーチ式ドーム越流型ダム 

右: 真上から見た様子、写真を撮るのもドキドキ

ダムの高さ 186m  幅 492m 標高1448m

黒部湖には2億トンの水を貯められる

 

戦後の経済成長を助けるためにどうしても電力が必要という時代に、山を掘り抜いて長野県大町市からトンネルを掘り、そこから物資を供給し関西電力黒部川第四発電所が造られました。

 

大町トンネルの工事は昭和31年から始まり、当初は工期1年の予定が岩盤が弱く雪解け水が溢れ出す破砕帯と呼ばれる難所を苦難の上に苦難を重ね、その末に1年10カ月掘り抜いて昭和33年にトンネルが開通し、ダム工事が始まったそうです。そのトンネル工事は映画やドラマになり、私を含め多くの人たちに感動を与えています。ダムが完成したのは昭和38年(1963)です。

 

黒部ダムオフィシャルサイト

 

Google Map より

 

まずは長野県大町市から車で黒部立山の玄関口である扇沢で駐車し、このトンネルを関電バスに乗って感慨深く、進んでいきました。途中の破砕帯や長野県と富山県の境など目印があります。

 

このバスに乗る際に、その後富山県立山方向のどこまで進むか決まっていれば、その場所までの往復券を一枚の切符にしてくれます。私は大観峰まで行くことにしたので、関電バス黒部湖つまり黒部ダムまで、ケーブルカー黒部平まで、ロープウェイ大観峰までということです。

 

関電バスを降りて、まず最初にダムを上から眺めるため220段の階段を一気に上り(けっこうキツイです)その眺めと音を楽しみました。夏ですがとても涼しく過ごしやすいです。眺めている時には階段のしんどさはすっかり消えますよ、ご心配なく。

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左 : ダムのある黒部湖から黒部平までケーブルカーで

右 : 眺めが良い大観峰までは

途中に支柱が全くないワンスパン方式という高い技術のロープウェイで

 

ダムを上方から眺め、その後ダムの曲線沿いにゆっくりと散歩、放水の醍醐味を味わったらケーブルカーで黒部平へ 傾斜のきついトンネルを進んでいくので、どんな工事だったんだろうと想像しながらの移動でした。

 

そしてさらにロープウェイで大観峰へ、

残念ながら霧が濃く思ったほど景色が見られませんでした。

 

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大観峰では思わぬ発見が.........

お手洗いに行ったんですが、女子トイレ4部屋あり、全て和式でした。若い方々は洋式しかご存知ないと思いますので、お伝えしておきますね。(令和3年8月現在の状態)

 

大観峰からも立山トンネルトロリーバス室堂まで

室堂から立山高原バス美女平まで

美女平から立山ケーブルカー立山駅まで行くことができます。

 

私は大観峰で引き返し扇沢に停めた車に戻りましたが、この全ルートを移動中に車を運んでくれるサービスもあります(変更もあるので詳細はご利用の際にお調べください)

 

名物のダムカレーで腹ごしらえをしていたら、思ったより天気が良くなったので黒部湖遊覧船ガルべに乗ることしにしました。

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左 : 遊覧船ガルべ号 航行時間 約30分 大人¥1100-

右 : 名物ダムカレー レトルト販売も有り

 

ガルべの中では黒部湖やダムについてや立山連峰の山々について、など詳しい解説がありとてもわかりやすかったです。このガルべは日本で最も標高が高いところを航行する船と聞きました。

 

今回大町トンネルを通って黒部ダムまでの旅は毎日の生活で忘れがちな大事なこと、この建設に携わって苦労された多くの方々のことを考える機会になりました。

最後に殉職者慰霊碑に手を合わせこの場を後にしました。

 

 節電もちりつもです、

電気が自動的に供給され誰にも使えることに

あらためて感謝です。