ちりもつもれば幸せの山

普段のちょっとした試み、気づくと大きな力に

SDGsを昔に学ぶ ちりも集めて再利用の山

SDGsについてもっと知りたくて再び江戸時代にやってきました。

仁先生に江戸時代の再利用について聞いてきました。

 

*JIN-仁-  漫画 村上もとか 集英社  テレビドラマ TBS  より

 

「仁先生、紙屑を拾って集める仕事があるって本当ですか?」

 

江戸時代のSDGsとも言える、いろんなお仕事を学んできたのでご紹介します。

 

 

☆紙屑拾い

町を歩いて紙屑を拾い集め、再生紙を作る紙問屋に買い取ってもらった。

浅草紙というトイレットペーパーも作られた。

 

☆古着屋

長屋に住む庶民にとって新しい着物は手に届かず、ほとんど古着を買っていた。記録では七代から八代将軍の頃には、江戸に1182軒の古着屋があったと記録に残っています

江戸時代の再利用業では最大!

 

☆灰買い

かまどや炉などに残る灰を買い取って問屋に買い取ってもらった。

問屋を経由し、灰は肥料に、食器洗いに、シャンプーに、陶芸の仕上げの釉薬(うわぐすり)に、また染め物の仕上げに使うと色落ち防止にもなった。

 

☆下肥取り

農家が家々を回って人の便を買い取ったり、野菜と交換して畑の肥料にした。

馬糞拾い

町中の馬糞を拾い集めて肥料として使った。

 

☆ろうそくの流れ買い

燃え残った蝋を句を買い取り新しいものを作った。

 

☆おちゃない

抜け落ちた髪を買い集め かつら屋に買い取ってもらった。

「落ちはないか〜」と声をかけながら集めていたので

落ちはないか→おちゃない と呼ばれるようになったそうです。

 

☆木拾い

銭湯で火付けや湯を沸かすための木々を集める仕事があった。

 

☆焼き接

欠けた陶器を接着して使えるようにした業者。

 

☆古傘買い 古うちわ買い 提灯屋

古い傘、うちわを買い集めて油紙を張り替えて、また使えるようにした。

 

☆雪駄直し 下駄直し

雪駄の裏を張り替えたり、下駄の歯を交換したり、はなおを直したりして、再度履けるようにした。

 

☆鏡研ぎ

くすんだ鏡を研いで見えやすくする職人。

 

紹介しきれないくらい色んなリサイクル業があったんですね、素晴らしい!!

 

「その中でもお米を生産した後の稲わらって完全再利用と聞いてます、ぜひ詳しく教えてくださ〜い。」

 

→現在のレインコートにあたる蓑(みの)、わらじ、ぞうり、わらかさ(帽子のよう

  な物)

 

→何と言ってもご飯、その米を保存する俵、納豆を包むわら、馬の餌

 

→わら葺き屋根、畳

 

現代でもお米は食べるんだからこのような再利用ってできるはずやん??

と思ったのですが、残念ながらほとんが捨てられ、上記の製品はほとんどプラスチックに取って代わられてるということが分かりました。残念です。

 

よっしゃ、それなら私も何か集めたら誰か買ってくれへんかなぁ??

いえいえ、そんな簡単に商売は見つかりません

 

今までのように、アルミ缶、牛乳パック、プラごみ、ペットボトル etc....地道に続けなあかんかな。ちりも集めて再利用の山 になるのを楽しみに。