小さい頃はずっと家は大きければ大きいほど 新しければ新しいほど素敵って思っていました。大家族で自分のスペースなどなかったから。
友人の家に行くと一人一人お部屋を持っていてベットがあり、テーブルと椅子でお食事、そのあとはソファに座りテレビを見て、
家に帰るとここが私の場所というものはなく、ちゃぶ台の周りで正座、お布団を敷いて寝ていました。そのおかげで今でも姉弟仲良し!!
表参道ヒルズの一部になっています
仕事をするようになり、初めて原宿から表参道を歩いた時、次々と現れる古いのにとても素敵なアパート。木の蔓(蔦でしょうか)が外壁に絡まりとてもおしゃれです。同潤会アパート聞くと、この青山アパートのことと思う人は多いのではないでしょうか。
あれから約35年も経ってしまいました。何度か表参道を歩きましたが、あっという間にその素敵なアパートを通り過ぎてしまいます。どうしたんだろうと思って調べてみると、同潤会青山アパートメントは平成15年に取り壊され、18年に再開発によって表参道ヒルズと同潤会アパートを再現した建物が完成したとのこと。
同潤会の始まり
大正13年5月23日、当時の内務省社会局は関東大震災の義捐金によって財団法人同潤会を設立しました。
同潤会の沿革
関東大震災で失われた住宅の供給
震災で負傷し仕事を失った人々の再教育
それ以前の戦傷者や交通事故犠牲者の受け入れ
前期(大正13〜昭和4)鉄筋コンクリートの集合住宅
東京に13ヶ所、横浜に2ヶ所に賃貸
中期(昭和5〜13)木造の庭付き一戸建て中心
東京、神奈川で木造住宅を分譲
江戸川区にアパートメント
後期(昭和14〜16)関東だけでなく日本全国へ拡張
軍の共同宿舎
会社の社宅
江戸東京博物館 より
工夫されてるなって思ったのは
様々な家族の形、例えば子供が多い家族、夫婦二人、単身者など、を考えたサイズや間取りが用意されていたこと。
共用部分があり入居者が交流できるようになっていたこと。
理髪店、共同浴場など
子供たちのための教室があったこと
中でも江戸川アパートではお習字、英語、バレエ教室は人気だったと。
このところ価格の安い組み立て家具を短い間だけ使い捨てたりが当たり前になっているように思います。
質が良く便利にできているものは長く愛され、取り壊しを惜しまれ反対運動が起きる。
取り壊しが最後となった江戸川アパートメントでは取り壊しの前に住民や元住民が中庭に集まって最後の時間を楽しく過ごしたのです。
無駄をしていないか、簡単に買っては捨てていないか、こんなことがちりもつもって地球が泣いているんじゃないかと感じます。さあ、
今日からできること早速始めよっと!!